自民党の功罪と将来2009/09/05 23:22

 自民党の功罪は「総理大臣」を軽くしてしまった事だと思います。これはマスコミにも原因はあると思いますが、自民党議員が公然と総理大臣を批判するのはおかしいです。そんなに批判するなら総理大臣に選ばなければいいわけで、曲がりなりにも総理大臣として選んだ以上、総理大臣をサポートするのは自民党議員として当たり前です。これはマスコミにも言えることです。総理の選び方、選ばれ方をTVで話題にしているのを見かけますが、それに問題があるのならば法律を変えるしかない。少なくと歴代総理大臣で法律に違反して総理大臣になった人はいない。

 マスコミについては言いたいことが沢山りますが、とにかく言動には細心の注意を払って頂きたいです。ここ数年のマスコミの言動は「政権交代」に結びつける言動に溢れていました。マスコミの思うことを「空気」と言う国民総意の意見と表現し、それに反対する人を「空気が読めない」と決めつけています。とにかくマスコミには中立な報道を心がけてほしいです。

 自民党の将来は、ちょっと難しいだろうな~。どう考えてもネガティブな要素しかないです。今は総裁指名選挙でもめているようですが、この辺もネガティブに報道されています。国会議員も勝手なら、各県の県連も勝手です。4日は党本部で全国幹事長会議を開いたようですが、各県の意見を見ると批判ばかりで党を再生する為の具体的な案を何も言わない…。これでは何を決めても批判しか無いのでは…。まあ、マスコミが流す情報なので批判意見しか流してないのではと思いますが。8日の両院議員総会はさらに混乱するでしょうね。

 今回の選挙で若手議員が落選したのは痛手です。民主党はよほどの失政をしないかぎり4年~8年は政権につくでしょう。それに世界的な経済の回復は、当面ありそうにありません。と言うことで、いつまでも70歳前後の長老の意見が党を左右する姿に国民の支持を得るのは難しいです。今の若者はこの手のシチエーションを凄く嫌いますから…。やるべきことは若返りです。十年後を見据えて、若い人材を集める必要があります。従って現在70歳代の方と4年後は四捨五入したら70歳代になる方は、いくら当選したとはいえ、後身に身を譲るべきです。後身に身を譲る事は有権者には好印象で受け入れられるでしょう。またこれを機に金権体質も改め、議員が自前で政策を立案し、官僚頼りから脱することも必要です。

 民主党と自民党が、国会や委員会で、堂々と論戦をはるところを見たいです。日本の政治に対する信頼回復は、そんなところから始まると思います。